ユリ 春の育て方
■ユリ 春の育て方
・栽培環境
適切な栽培環境は、ユリの種類によって違います。
スカシユリ、テッポウユリ、コオニユリ、
アジアンティック・ハイブリットなどは、
風通しと日当たりの良い場所を好みます。
ヤマユリ、オトメユリ、オリエンタル・ハイブリットなどは、
風通しよく明るい日陰を好みます。
それぞれを反対の環境で育ててしまうと、
生育不良になって花が咲かずに終わったり、
強い光を浴びすぎて傷んでしまったりするので注意しましょう。
・植え付け
春頃になると、店頭にも球根は並ばなくなってきます。
その代わり、土に植えた状態の芽出し球根が並ぶことがあります。
草花の苗のように、3号~4号くらいのポットの中に、
土に植えられた状態で、芽が少し出ているものです。
芽出し球根であれば、春であっても植え付けが可能です。
ただし、植え付ける時は必ず深植えにするようにしましょう。
出ている芽を土に隠れないようにと浅く植え付けてしまうと、
上根がうまく育たなくなってしまいます。
ユリにとって上根は生育するのにとても大切な根です。
上根をしっかりと育てることで、良い花が咲き、
翌年の開花も見込めるようになります。
地植えにする場合は、根鉢は崩さずに、
10cmほど土中に埋まるように植えつけます。
鉢植えにする場合は、7号以上の深鉢を用意し、
鉢底が隠れる程度に鉢底石を敷きます。
その上から市販の培養土を縁から2cm~3cmほど下まで入れます。
地植えと同じように根鉢を崩さないよう、
10cmほど埋まるように植えつけます。
植え付けた後は、水をたっぷりと与えておきましょう。
・水やり
地上に芽が出てきてから、茎や葉がぐんぐん生長します。
土の中でも根が広がっていきますので、
気温の上昇とともに水の吸い上げは強くなっていきます。
地植えであっても、土が乾燥していると感じたら、
たっぷりと水を与えるようにしましょう。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いていたら、
鉢底から水が出てくるまでたっぷりと水を与えます。
・肥料
地上に芽が出てきたのを確認したら、
化成肥料か規定通りに薄めた液体肥料を与えます。
■参考
・ユリ栽培 3月|新芽や上根が伸び始める時期です
・ユリ栽培 4月|花芽と上根の生育期、追肥で生長を
・ユリ栽培 5月|生育旺盛で開花に重要な時期です
・ユリ栽培 6月|花が次々と咲き始めます♪