ユリ栽培 12月|植え付けは、まだ間に合います
12月、ユリの球根は、寒さにあうことにより、
花を咲かす性質なので、十分に寒さに当てることが必要です。
しかし、凍らせてしまうことのないように注意しましょう。
株を植え付けた周囲を、稲わらや腐葉土などでマルチングすると、
霜や凍結などの被害を予防できます。
ユリの球根は耐寒性の高いものが多く、
凍らない限り心配はありませんが、
テッポウユリやウケユリは比較的寒さに弱いため注意します。
■庭植え ユリの育て方 12月
・栽培管理
12月に入っても園芸店では球根が売られていることがあります。
品種によっては、まだ植え付けも可能ですが、
できるだけ早めに植え付けましょう。
ただし、植え替えを行うには遅すぎます。
この時期は、すでに下根の活動が始まっており、
下根が伸長し始めています。
植え替えは、来年に持ち越しましょう。
・水やり
太平洋側では、乾燥が続く時期です。
長期間雨が降らないようなら、水やりをしましょう。
凍らないよう、暖かい日の午前中に行うのがコツです。
・肥料
追肥は必要ありません。
・病害虫
ユリにとって、ウイルス病は大敵です。
球根のほとんどが感染しているといわれていますが、
丈夫に育っていれば発病しません。
しかし、冬場の球根の状態では、乾燥しすぎると
発病しやすくなるため、乾燥しすぎないよう注意します。
■鉢・プランター植え ユリの育て方 12月
庭植え同様、球根の植え付けはまだできますが、
植え替えはできません。
・水やり
表面の土が乾いたら、たっぷりと水やりをします。
屋外で管理している場合は、
暖かい日の午前中に水やりをするのがベストです。
・肥料
追肥は必要ありません。
・置き場所
風通しと日当たりの良い場所に置きますが、
暖房のついた室内には置きません。
ユリの球根は、一定期間寒さに当たることによって、
休眠から目覚め、生育を始めるためです。
ただし、鉢土が凍ってしまうと、球根や株も被害を受けてしまうため、
凍らない程度の温度が保てる場所に置きます。
◎凍結防止対策
球根を植え付けた鉢を、二回りくらい大きな鉢に入れ、
鉢の間に赤玉土などを詰めて、保温効果を持たせます。
鉢土の表面は、腐葉土やミズゴケなどで覆うと、なお良いでしょう。
また、庭がある場合は、庭に鉢を埋めてしまえば、
凍結防止と、水やりの手間が省けます。
埋める場合は、鉢の縁までしっかりと埋め、
上にも土をかけてしまいます。
さらにマルチングをすれば、なお良いでしょう。
・病害虫
庭植え同様、乾燥しすぎないよう注意します。
■参考
・カサブランカの育て方