ユリ栽培 10月|庭植えのコツと栽培環境
カノコユリは明るい日陰を好みます、日当たりが良すぎたらつぼみがつきませんでした
■ユリを栽培するコツ
10月は、いよいよユリ球根の植え付け・植え替え時期です。
鉢植えのものは、鉢土が劣化してしまっているため数年で植え替えます。
庭植えのユリは、数年に1回の植え替えで構いません。
むしろ、植え付けた翌年以降の方が、
花数が増えて生育が良くなるのが一般的です。
ユリの球根は乾燥しやすいため、植え替えのために掘り上げた球根は、
できるだけ早く植え付けることが、丈夫なユリを育てるコツです。
また、ユリの球根は、同じ品種であれば、
大きな球根ほど花数も多い傾向にあります。
球根は、大きくて芽が1つであり、鱗片の隙間がなく、
よく締まっていて重いものを選びます。
しかし、ユリの球根は乾燥しやすいため、売られている球根は
軽く湿らせたおがくずやピートモスなどに包まれているので、
一般的に球根の状態を見ることができません。
ですので、信用のある園芸店から購入するようにしたいですね。
■ユリの栽培環境
・ユリの好む環境
植え場所の選び方は、非常に大切です。
植え場所の環境によって、ユリの生育は大きく左右されます。
いったん植え付けたら、数年間はその場所で栽培するため、
ユリの栽培に適した場所を、選びます。
一般的に、ユリは寒さに強い反面、乾燥と暑さに弱いです。
また、日当たりを好みますが、西日は苦手です。
ユリには4系統の品種がありますが、
それぞれの 系統によって好む環境は若干違いますので、
栽培する品種を確かめて、適した場所を選びます。
・ユリ4系統の適した場所
テッポウユリなどのロンギフローラム・ハイブリッド系と、
エゾスカシユリやイワトユリなどのアジアティック・ハイブリッド系は、
水はけが良く、日当たりの良い場所を好みます。
ヤマユリやササユリ、カノコユリなどのオリエンタル・ハイブリッド系は、
水はけが良く、西日が当たらない明るい日陰を好みます。
リーガル・リリーなどのトランペット・ハイブリッド系は、
日当たりが良い場所か、半日陰の場所を好みます。
しかし、たとえば半日陰の適当な場所がないからと、
ユリの栽培をあきらめる必要はありません。
寒冷紗などを張って日差しをさえぎったり、朝顔などのつる性植物を
栽培して日陰を作るなど、工夫次第で環境を整えることができます。
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