ユリ 1年間の栽培暦
ユリは、秋に植え付け、初夏に開花するのが一般的です。
しかし、品種や栽培地方によって、若干異なりますので、
通年の栽培暦をかいてみましたご紹介しましょう。
■一般(東京標準)の1年間の栽培暦
関東地方の平地での、一般的なユリの栽培暦は、
次の通りです。
10月~11月中旬に球根を植え付けます。
秋に植え付けるのは、球根が一定期間冬の寒さにあわないと、
発芽できないためです。
植え付けたらワラや腐葉土で地表を覆い、
冬の乾燥や霜、寒さなどから球根を守ります。
春、3月~4月頃、発芽します。
芽が出てきたら、緩効性化成肥料を追肥します。
5月に入ると、茎葉が伸長します。
高く伸びる品種や、花が大きい品種は、茎が倒れないよう
支柱を立ててあげましょう。
支柱は、茎のすぐ近くに立てると球根を傷める恐れがあるため、
少し離して立てるようにします。
6月~7月に開花します♪
花がしおれてきたら、花のすぐ下を手で折って取り除く、
「花柄つみ」をします。
枯れた花弁を放置しておくと、そこから病気が発生しやすい為です。
また、枯れた花弁は見た目も悪いですね。
10月頃、球根が成熟するため、地植えは数年置きに、
鉢植えは毎年掘り起こして植え替えます。
■栽培地方による違い
北海道から沖縄まで、南北に長い日本では、
当然地方によって作業日程も異なってきます。
暖かい地方では、球根の植え付けは少々遅くてもかまいませんが、
寒い地方では、早めに植え付けるようにします。
球根の発芽には、寒さに当たることが重要なため、
寒い地方では、逆に早春に植え付けてもかまいません。
発芽や開花、球根の成熟の時期は、暖かい地方ほど早くなります。
■品種による違い
球根が成熟する時期は、ユリの品種によって異なります。
コオニユリやヒメサユリは9月下旬と早めですが、
ササユリやサクユリは11月中旬以降と遅くなります。
園芸種では、アジアティックハイブリッドが最も早く、
次いでトランペットハイブリッド、オリエンタルハイブリッドの順です。
しかし、球根を購入して植え付ける場合は、
普通に植え付け適期に植え付ければ大丈夫です。