イトハユリとは?
イトハユリ(糸葉百合)は、中国中北部と朝鮮半島北部、
モンゴルや極東ロシアに広く分布している野生種です。
■イトハユリの特徴
花びらは強くカールし、6月下旬頃、20輪ほどの花を咲かせます。
鮮橙赤色の花びらは、輝くような光沢があるのが特徴です。
花の直径は4cmほどで、葯も花びらと同じ鮮橙赤色をしています。
甘い香りがあります。
草丈は40~120cmで、草丈に比べて花穂の部分が長いのが特徴です。
和名のイトハユリ(糸葉百合)の名前の通り、
葉は2~3mmと細く、多数を散生します。
また、ホソバユリ(細葉百合)やイトユリ(糸百合)という、
別名もあります。
球根は白色で、卵形または円錐型をしていて、
直系4~5cm、高さ3~5cm程度です。
球根には苦味が少なく、中国では食用にしたり、生薬にも使用しています。
生薬は”百合(びゃくごう)”と言い、
消炎、鎮咳、利尿、鎮静などに、効果があるとされます。
タネを非常によくつけます。
実生での生育が早く、うまく育てると2年目で早くも花をつけます。
アジアティック・ハイブリッドの交配親の一つです。
■イトハユリの変種
黄花のイエローバンチングという品種があります。