リーガルリリーとは?
リーガルリリーは野生種ですが、1903年に中国の四川省で、
イギリス人のプラントハンター、ウイルソン氏に発見された、
比較的歴史の新しいユリです。
ヨーロッパに持ち込まれて、
オーレリアン・トランペット・ハイブリッドの交配親となりました。
和名はオウカンユリ(王冠百合)といいます。
■リーガルリリーの外見
6月中旬~7月中旬に、
テッポウユリに似た筒状の花を横向きに咲かせます。
典型的なものは白い花弁で、筒の基部が明るい黄色です。
しかし、強い日差しを受けると花色が濃い紫色になります。
花弁の外側は紫褐色を帯びていて、
花柱(雌しべの先端で花粉の付着する部分)は緑で、
大きく3つに分かれています。
葯(雄しべの花粉を入れる袋)と花粉は鮮やかな黄色です。
香りは強い方です。
葉は狭線型で、長さは6~8cm、幅2~3cmで、
互い違いに多数付きます。
葉が細く、たくさん付いているため、切り花よりは
庭での観賞用に栽培されています。
草丈は60~150cmですが、茎はそれほど強くないため、
花数が増えると花房の重さに耐えきれず、弓なりに曲がります。
特に日照不足だと、その傾向が強くなります。
球根は紅紫色でやや幅の広い卵形をしています。
大きさは、直径3.5cm、高さ5cm程度です。
■リーガルリリーの特徴
リーガルリリーは暑さに強いため、
蒸し暑い日本の気候でも、
栽培しやすいユリの一つです。
また、ウイルス病に対する抵抗性が強く、
丈夫で、生育途中での枯死や、球根の腐敗も少ないため、
初心者でも容易に栽培できます。
ただし、長雨が続くと葉枯れが発生しやすくなるため、
梅雨の時期には雨よけをするなど工夫します。
■リーガルリリーの変種
花の内側の基部が黄色に着色するものとそうでないもの、
花びらが丸みを帯びたもの、
筒状花の筒がラッパ状に開いたものと
広がりが少ないものなど、いくつかの変種があります。
なお、つぼみの色が黒っぽいものから薄いものまで、
個体差が大きいですが、どんなにつぼみが黒っぽくても、
内側は白色に咲くのが特徴です。
*花のアップの写真は準備中です、
テッポウユリに似ていますが、もっとかわいらしい雰囲気です。