アステリアン
ユリにも色々な種類があります。
切り花としても、庭で育てる花としても人気が高いのが、カサブランカです。
カサブランカと似た花を咲かせるのが、アステリアンです。
比較的新しい品種で、美しい花を咲かせる品種として注目されています。
このアステリアンという品種には、どのような特徴があるのでしょうか。
また、カサブランカとの違いはあるのでしょうか。
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■アステリアンの外見
アステリアンは、家庭で栽培するために球根の販売もされていますが、
切り花として農家で育てられることもあります。
そんなアステリアンの外見には、どのような特徴があるのでしょうか。
・丈夫で長い茎
アステリアンの茎は比較的長く、しかも硬めで丈夫です。
花が大きい分重みもありますが、茎がとてもしっかりとしているため、
花の重みによって倒れたり折れたりすることがありません。
硬くて丈夫なので、切り花として花瓶に飾ったり、
アレンジメントに使ったりしやすい特徴があります。
・花は上向き
ユリは意外と下向きに花を咲かせるものが多いですが、
アステリアンは上向きに花が咲きます。
そのため、華やかさのある花形がよく見え、さらに華やかさが加わります。
背丈は高いので、庭で育てる場合は上向きに咲いても、
それほど豪華に見えない場合がありますが、
アレンジメントに使う時には、上向きの花は非常に便利です。
・真っ白な花弁
アステリアンの花は真っ白で、カサブランカととてもよく似ています。
同じように、ポストカサブランカとして人気のある「シベリア」という品種も、
真っ白な花弁を持っています。
カノコユリやオニユリなどの品種は、スポットと呼ばれる斑点が花弁に入りますが、
アステリアンはカサブランカと同じように、スポットが入りません。
そのため、アステリアンは一点のシミもない、
美しい花色と花弁を堪能できる品種となっています。
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■カサブランカ、シベリアとの違い
アステリアンは、カサブランカとよく似た品種です。
それもそのはずで、同じくカサブランカとよく似た品種であるアステリアンを、
親に交配されたのが、アステリアンなのです。
アステリアンには、カサブランカとシベリアとの違いが、何かあるのでしょうか。
・花の大きさと花の向き
カサブランカとの違いで最も分かりやすいのが、花の大きさです。
カサブランカもシベリアもアステリアンも、茎が丈夫で背丈も高くなりますが、
最も大きな花が咲くのがカサブランカです。
蕾の状態で3品種を並べると、シベリアとアステリアンは区別がつきにくいですが、
カサブランカは蕾の幅も広く大きいので、すぐに見分けることができます。
また、カサブランカは花を横向きからやや下向きにつけるのが特徴です。
シベリアもアステリアンも、上向きに花を咲かせるため、
その点で見分けることができます。
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・花弁の縁
シベリアとアステリアンは、親子関係ということもあり、非常によく似ています。
見分けやすい点といえば、花弁の縁のフリルの入り方くらいです。
シベリアも花弁の縁にゆるいフリルが入ることがありますが、
アステリアンはさらにフリルが入りやすい品種です。
開花するまでは見分けがつかないことも多いですが、
開花した時の花弁のフリルの差によって、見分けられることがあります。
ただ、フリルは個体差があるため、
フリルが強く出るシベリアと、弱く出たアステリアンでは、
見分けがつかないこともあります。