ユリ栽培 10月|庭植え 球根の植え付け植え替え
■庭植え 球根の植え付け植え替え
植え付け植え替えは10~11月が理想的です。
1月までできますが、球根の状態や生育に影響が出る場合があります。
球根も、入手したらり堀り上げたら早めに植え付けます。
◎植え付け
・植え場所の準備
ユリは深植えを好むため、深くまでよく耕します。
小・中型の球根でも深さ20~30cmくらいまで、
大型のユリや、草丈が高くなる品種の場合は、
深さ30~40cmくらいまで耕します。
ユリは弱酸性の土壌を好むため、
1㎡あたり一握りほど苦土石灰をまきます。
さらに、1㎡あたりバケツ1杯の腐葉土と、
100gの緩効性化成肥料をまき、
よく混ぜ合わせておきます。
もし可能なら、植え付けの1ヶ月前に、
バスアミド微粒剤などで土壌消毒を行うと、
苗立ち枯れ病などの病気の予防になります。
ユリの球根は、一般的に、球根の高さの2~3倍の深さに植え付けます。
株間は、最低でも10~15cmはとりましょう。
球根の袋に詳しい深さと間隔がかかれていると思います。
球根の根は、ていねいに広げて植え込んでください。
◎植え替え
・球根の堀り上げ
ユリの植え替えの場合は、
10月になって葉が黄色くなったら、球根を掘り上げます。
球根や下根を傷つけないよう、
30cm以上の深さまで掘って、丁寧に掘り上げます。
掘り上げた球根は、茎を球根の際で切り、上根を取り除きます。
下根は、枯れているものは取り除きますが、元気な下根はそのまま植え付けます。
球根は、分球しているものもありますが、
完全に分かれているもの以外は、
そのまま植え付けた方がよいです。
完全に分球している場合は、手で割って分けます。
・球根の消毒
掘り上げた球根は、球根腐敗病などの病気がついていることがあるため、
必ず消毒してから植え付けます。
球根は、まず水で洗ってから、
ベンレート500倍溶液の500倍液などに入れ、
30分間つけてから、風通しのよい日陰で乾かします。
ユリの球根は乾燥に弱いため、
消毒処理した球根は、早めに植え付けましょう。
植え付け後、特に水やりは必要ありませんが、
極端に乾いているようなら水やりをしてあげます。
・水やり
地植えで、植え替えをしない株は、水やりをする必要はありません。
ただし、極端な乾燥には弱いため、必要に応じて落ち葉やわらなどを敷いてあげ、
急激な乾燥を防ぐようにすると良いでしょう。
・肥料
地植えで、植え替えをしない株には、
1株あたり10g程度の緩効性化成肥料を、
株の周囲30~40cmにばらまき、中耕します。
・病害虫
アブラムシは10月頃まで発生するので注意します。
アブラムシは、モザイク病などの病気を媒介します。
10月になると地上部が枯れてくるので、
翌年の春に伸びて来た芽に
病気が発生しないよう、
枯れた茎を地際から切り取り、処分します。