ユリ栽培 10月|鉢植え 球根の植え付け植え替え
■鉢植え 球根の植え付け植え替え
ユリの球根は10月から11月に植え付け、植え替えるのが適期です。
ユリの球根を植える鉢は、大きめの深鉢8~10号くらいで、
素焼き、プラスチックの鉢が適しています。
化粧鉢は通気性が悪いので適していません。
ユリは草丈が高くなり、倒れやすくなってしまいますので、
重い鉢を使うか、鉢底石を多めに入れると安定します。
◎植え付け
ユリは、根がよく張るため、大きめの容器に植え付けます。
1球植えの場合、小さな球根では5号以上、大きな球根では
7号以上が目安です。
テッポウユリ3球とスカシユリ2種を2球ずつ植えます。
鉢は、8号と7号です。
用土は、水はけの良いものを用意します。
園芸用の用土でもかまいませんが、
自分で用意する場合は、
赤玉土(中)3:赤玉土(小)3:腐葉土4くらいの割合で混合し、
これに、用土1Lあたり3~5gの緩効性化成肥料を混ぜます。
鉢底網と鉢底石をしき、用土を鉢縁から3~4cm下まで入れます。
球根の高さの2~3倍の深さに植え付けます。
球根の根を傷つけないようそっと広げ、芽が出ていたら向きをそろえます。
上から入れる用土には緩効性肥料を入れると上根がよく育ち良い花が咲きます。
鉢をふるったりトントンと詰めないようにして、用土を入れると土に酸素が多く保たれます。
さらに用土を入れ、水をたっぷりあげてできあがりです。
乾燥しやすい地域では、腐葉土を浅く敷くと良いです。
ユリの名前を記した札を立てておくと便利です。
◎植え替え
鉢やプランターで栽培していると、土が劣化したり、
根が張っていっぱいになってしまうので、毎年植え替えを行います。
植え替えは、11月中旬までには終えましょう。
鉢やプランターを抜くと、根が張っているので、
根を傷めないよう慎重に根をほぐします。
消毒したハサミで、茎と上根を切り取ります。
下根は、枯れているもののみ、取り除きます。
分球している場合は、手で分けます。
・消毒
掘り上げた球根は、球根腐敗病などの病気がついていることがあるため、
消毒してから植え付けた方が良いでしょう。
球根を水で洗ってから、ベンレート500倍溶液の500倍液などに入れ、
30分間つけてから、風通しのよい日陰で乾かします。
その後の植え付け方は、球根の植え付けと同様ですが、
容器は、今までものより一回り大きなものが良いでしょう。
ユリの球根は乾燥に弱いため、掘り上げたらすぐに植え替えますが、
1週間程度なら、ポリ袋などに入れて冷暗所で保管できます。
・水やり
鉢土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。
ユリの球根は乾燥に弱いため、乾燥防止のために、
表面を腐葉土や水ゴケなどで覆っても良いでしょう。
暖地で庭がある場合は、風通しがよく、半日陰の場所に鉢の縁まで埋め込んでおくと、
水やりの手間が省けます。そのまま春までおきます。
・置き場所
風通しと日当りの良い場所におきます。
上記の通り、庭がある場合は半日陰の場所に埋め込んでも良いでしょう