シンテッポウユリ タネからの育て方
■シンテッポウユリ 栽培データ
英名・学名 lilium x formolongo
形態 多年草
原産地 日本
草丈/樹高 50cm~100cm
開花期 8月~9月
花色 白
栽培難易度(1~5) 2
耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い
特性・用途 耐寒性が強い
シンテッポウユリは、テッポウユリとタカサゴユリの交配種です。
テッポウユリより花が小さく、葉が細いのが特徴です。
花はタカサゴユリに似ていますが、
タカサゴユリは花の外側に赤い筋があるのに対し、
シンテッポウユリには筋がありません。
シンテッポウユリは繁殖力が旺盛で、
手をかけなくてもよく育つため、
ユリ栽培初心者にもお勧めです。
シンテッポウユリの特徴は、
タネまきから開花までの期間が短いことです。
通常ユリはタネから育てると開花まで3~4年かかるにもかかわらず、
シンテッポウユリは、タネをまいてから7~8ヶ月で開花します。
■シンテッポウユリ タネからの育て方
シンテッポウユリの発芽適温は、15~20℃です。
タネまき適期は11月~12月上旬です。
ただし沖縄では、台風の被害を避けるため、
極早生品種を10月に種まきし、
6月に開花のスケジュールでもよいでしょう。
育苗箱やセルトレイに市販の播種育苗用土をいれ、
タネをまき、タネがやっと隠れるくらい極薄く覆土します。
発芽が揃うまでの約1ヶ月間は、乾燥させないよう注意します。
タネまき1ヶ月後から、週に一度、液肥を施します。
芽が伸びてきたら日当たりの良い場所に置き、
葉が触れ合わないように間引きながら冬越しをし、
4月頃、定植します。
定植は、本葉3~4枚の頃に行います。
寒冷地では、遅霜の心配がなくなる
5月上旬頃に定植すると良いでしょう。
ユリは一般的に乾燥に強いですが、定植直後は乾燥に弱いため、
乾燥させないよう適宜水やりをします。
タネから育てた場合、球根から栽培した場合よりも、
開花の時期が1ヶ月ほど遅くなります。
◎シンテッポウユリの品種選定
種苗店やホームセンターなどで「シンテッポウユリ」の
球根やタネを探しても、見つからないかもしれません。
シンテッポウユリには様々な品種があるため、
品種名で表示していることが多いからです。
ホームセンターなどで勉強不足の店員さんに当たってしまうと、
「シンテッポウユリは扱っておりません」と言われかねないため、
ある程度品種を絞り込んでから、
お店に足を運ぶとよいかもしれません。
早生種には、さきがけ雷山、雷山1号、ホワイトランサー、
中生種には、雷山2号、オーガスタ、
晩生種には、雷山3号などの品種があります。
早生種は、高温になると、花芽が充実する前に、
すぐに開花してしまうため、花が貧弱になるため注意します。
■参考
・カサブランカ 鉢植えの植え付け 画像
・カサブランカ 花を咲かせるには?
・カサブランカ 花が終わったら
・テッポウユリの育て方
・テッポウユリ 地植えの植え付け 画像