ユリ栽培 8月|水切れと暑さに気をつけて
8月は、暑さが厳しくなりますが、
これから咲き始めるユリの品種もあります。
地域によって少し開花がずれますが、
オニユリやコオニユリ、カノコユリ、タカサゴユリ、
下旬には、シンテッポウユリが咲き始めます。
土の中では、来年の花のために、
球根を肥大、充実させ続けています。
猛暑が続く季節ですが、
できるだけユリにとって過ごしやすい環境を整え、
来年の元気な開花に備えましょう。
■庭植え ユリの育て方 8月
・栽培管理
日当たりを好む品種でも、
真夏の直射日光に弱いユリには、
寒冷紗やスダレなどで遮光してあげましょう。
咲き終わったユリの花がらは、子房ごと手で折り取ります。
花がら摘みをすることにより、病気を防いだり、
種子が結実して株が消耗することを防ぎ、
養分を球根の肥大に向けるようにします。
ウイルス病の伝染を防ぐため、
ハサミを使わず、手で折り取りましょう。
摘み取った花がらは、庭の中に放置せず、
可燃ごみなどで処分しましょう。
・水やり
晴天が続き、乾燥し過ぎているとき以外は、
特に水やりは必要ありません。
水やりをするときは、
気温がまだ上がっていない早朝に行います。
1株あたりバケツ1杯=10リットルくらいを目安に、
たっぷりと水やりを行います。
株元を稲わらや腐葉土などでマルチングすると、
乾燥防止になるほか、地温上昇を防ぎ、
土のはね返りによる病気の予防にもなります。
・肥料
温度が高いときの施肥は有害なこともあるので、
追肥は施しません。
花後のお礼肥も、7月中旬までには済ませます。
今年のユリへの施肥は、もう必要ありません。
・病害虫
この時期、茎の地表近くに、
おがくず状のものが観察されることがありますが、
これはコウモリガの幼虫が潜んでいる証拠です。
コウモリガの幼虫は、茎の中に潜んでいるため、
薬剤による防除は非常に難しいです。
針金などを茎に差し込んで、幼虫を退治します。
株の周囲に雑草が繁茂していると、
風通しも悪くなり、病気が発生しやすくなります。
こまめに除草をしましょう。
■鉢・プランター植え ユリの育て方 8月
・水やり
鉢土の表面が乾燥したら、たっぷり与えます。
気温が高く、乾燥しやすい時期なので、
朝夕2回水やりをしたほうが良いでしょう。
・肥料
8月中旬まで、2週間に1回、
液体肥料を水やり替わりに与えます。
錠剤タイプの緩効性肥料を施している場合は、
3ヶ月に1回、7号鉢に3粒を目安に施します。
・置き場所と暑さ対策
7月同様、暑さ対策をした置き場所を心がけます。
・病害虫
庭植え(このページの上方)と同様です。