ユリ 球根と根の構造

ユリ 球根と根の構造, , 構造

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スカシユリは丈夫で育てやすいです

まず、ユリの茎の伸長の仕方は2つに分類されます。

球根からまっすぐ上にのびる種類と、
地中に横に伸びた後に茎立ちし、
地中の節に小さな球根を形成する地下茎を作るタイプの2つです。

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販売されている球根

■球根

ユリの球根は、短縮して扁平になった底盤と呼ばれる茎に、
鱗片がうろこ状に重なり合っています。

鱗片は、葉が養分を蓄えるために変化したもので、
球根の内部にできた新しい鱗片が、古い鱗片を
外側へ押しやるような形で、球根が肥大していきます。

ユリの球根はこのようにしてできるため、
チューリップなどのように外皮がなく、
乾燥に弱いです。

そのため、ユリの球根は乾燥しないように
湿った砂やおがくず、もみがら、バーミキュライトなどの中に
保存して販売されています。

また、家庭では、植え替えのために掘り上げた球根は、
乾燥しないよう出来るだけ早く植え付けることが大切です。

すぐに植えつけられない場合は、ビニール袋に湿らせたピートモスや
バーミキュライト、おがくずなどと一緒に入れ、しっかりと密封しておきます。

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球根と根の構造

ユリの球根の形もまた様々で、球形、扁球形、卵形、円錐形など
品種によって特有の形になります。

球根の色も、白色、乳白色、黄白色、桃紫色、紫褐色など、
品種によって様々です。

重さも、数グラムのヒメユリから、数百グラムにもなる
トランペット形のユリまで様々です。

■根

ユリの根には2種類あります。
1つは、球根の下に生える下根で、
2つめは植え付け後に地下部の茎から生える上根です。

上根は茎が伸びるのに伴って旺盛に発生して、
養分や水分を吸収しますが、
秋になり地上部が枯れると一緒に枯れてしまいます。

下根は水分や養分の吸収のためというよりは、
むしろ地上部を支える役割を果たしています。
下根は温度条件が適当ならば、常に生長します。

ユリの多くは上根ができますが、
一部の品種には上根が発生しないものもあります。

鉢植えのユリも庭植えのユリも、数年おきに植え替えが必要です。
植え替えのため球根を掘り上げた際、下根はそのままにしておきますが、
上根は茎とともに取り除いて植え付けます。

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