ユリ ブラックビューティー

2020年10月19日ユリ 品種, ユリ

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ブラックビューティー C)園芸ネット

 

ブラックビューティーという品種は、日本に自生しているユリをかけあわせた品種で、
原種系の趣を残した交配種となっています。
ブラックビューティーの特徴と、育て方のポイントなどをご紹介します。

 

[ユリ ブラックビューティー]

 

■ブラックビューティーの特徴

日本には、いくつかのユリが自生しています。
その中でも、家庭で育てやすく人気があるのが、カノコユリです。

 

ブラックビューティーは、黄カノコと赤カノコをかけあわせてできた品種なので、
カノコユリの特徴を残した品種となっています。

 

けれど、一般的にイメージするカノコユリとは、
見た目も雰囲気も全く違うのが、ブラックビューティーの良いところです。
ブラックビューティーには、どんな特徴があるのでしょうか。

 

・エキゾチックな美しさ
ブラックビューティーの元となったカノコユリは、
どちらかというと可愛らしい雰囲気の中に野性味があるタイプの姿をしています。
黄カノコは野性味が強く、赤カノコは可愛らしさが強く出ています。

 

そんな2つのカノコユリをかけあわせた結果、
ブラックビューティーにはなんともいえないエキゾチックな美しさが引き継がれました。

 

花は大輪で、しかも花弁の色が赤カノコよりも赤みが強く、シックな色合いをしています。
スポットは濃い紫色ですが、見方によってはほぼ黒色に見えるほどの濃さです。

 

人によっては、オニユリのようなスポットが苦手という方もいますが、
カノコユリはオニユリほどスポットが花弁の先端まで入りません。

 

ブラックビューティーに入るスポットは親ゆずりなので、
花弁の中腹まではスポットが入りますが、先端までは入らないので、
それほど強い印象は受けません。

 

花弁の色が濃く、そこに濃い色のスポットが入っているため、
ハイコントラストにならないせいもあるかもしれません。

 

花のサイズは大きいのに、花弁の先が外に強く反り返るため、
正面から見るところんとした形になるのも、ギャップがあって素敵です。

 

 

・雄しべの先まで濃い紫
ユリの雄しべは、だいたい黄色~オレンジ色をしていますが、
ブラックビューティーの場合は、雄しべの先端も濃い紫色をしているのが特徴です。

 

庭植えにも鉢植えにもできる品種で、切り花としても利用できる品種ですが、
戸外で楽しむのであれば、ぜひ雄しべの色にも注目してほしいです。

 

ただ、切り花にしたり、鉢植えのまま室内に取り込んで楽しみたい場合は、
花粉によって汚れる可能性があるので、雄しべの先端が開いて花粉が出る前に、
取り除いておいた方が無難です。

 

・洋風でも和風でも
ブラックビューティーは、少々個性的な姿をしていますが、
意外と和洋を問わずに使うことができます。

 

洋風の庭の一角にブラックビューティーが咲いて揺れていると、
それだけでも絵になりますし、もともとエキゾチックな雰囲気を持っているため、
和風の庭にもよく溶け込みます。

 

色が濃いので、他のとの調和をとるのが難しそうに見えますが、
花が何か月も咲くというわけではないので、あまり大きく失敗することがありません。

 

もし植え付けた場所にどうしても合わないと感じた時は、
また別の場所に植え替えるという方法もあります。
また、鉢植えにして育て、鉢ごと移動させながら、合う場所を探すこともできます。

 

■ブラックビューティーの育て方のポイント

ブラックビューティーは、カノコユリの交配種なので、
カノコユリと同じ育て方で問題ありません。

 

日照は、日向~半日陰で育てることができますが、できれば半日陰の方が良いでしょう。
特に夏の間は日差しが強く土が乾燥しやすいので、午後から日陰になる場所の方が、
生育が安定します。

 

どうしても午後からも日向になるという場合は、
寒冷紗や遮光ネットなどを使って、陰を作ってあげるようにしましょう。

 

土が乾燥しすぎるのを嫌うので、株元に陰を作っておくのがポイントです。
鉢植えも地植えも、土の乾燥がひどくなければ、日向でも育てることができます。

 

■参考
・カサブランカ 鉢植えの植え付け 画像
・カサブランカ 花を咲かせるには?
・カサブランカ 花が終わったら
・テッポウユリの育て方
・テッポウユリ 地植えの植え付け 画像

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