ユリ いつまで植え付けられる?
ユリ、カサブランカの球根
ユリの球根は、一般的には10月~11月くらいに植え付けます。
けれど、それよりも遅い時期になっても、球根が販売されることがあります。
また、球根を買ったのに、植え付けを忘れたということもあるでしょう。
植え付けの適期である11月を過ぎたら、
ユリは植え付けることができないのでしょうか。
もしユリの植え付けが可能ならば、
いつまでにどのように植え付れば良いのでしょうか。
[ユリ いつまで植え付けられる?]
■ユリの植え付け適期
ユリの植え付け適期は、10月~11月となっていることが多いです。
けれど、それより多少前後する分には構いません。
早めに植え付けたい場合、9月中旬頃から植え付けが可能になります。
ただ、早くに植え付けをしてしまうと、夏の暑さで蒸れて、
土の中の球根傷むことがあります。
反対に、日中の暑さで土が乾燥し、球根がダメになるケースもあります。
店舗に並んでいるユリの球根を見てみると、
おがくずの中に入っていることが多いのは、球根の乾燥を予防するためです。
ユリの球根は過度に乾燥すると、傷んで芽が出なくなります。
できれば涼しくなって、日差しも和らいでから植え付けた方が、失敗が減ります。
■春まで植えられる
では、植え付けられる、ぎりぎりの時期はいつなのでしょうか。
確実に芽が出て開花させたいのであれば、11月中に植え付けるのをお勧めします。
12月に入ると、本格的に寒くなる地域が多く、霜がおりることが多くなります。
湿気を含んだ土は凍ることもあるため、それよりも早く植え付けておいた方が、
球根が環境に慣れるので、11月中に植え付けるようにします。
どうしてもそれよりも遅くなってしまうという場合は、
実は春までならいつ植え付けても構いません。
ただし、発芽する確率は、適期内に植え付けるよりも低くなります。
それでもユリは丈夫な植物ですから、なんとか芽を出し、
初夏に花を咲かせてくれる場合が多いので、望みはあります。
雪が積もるような寒冷地の場合は、雪が積もってから植え付けるのは大変なので、
2月~3月頃まで待ってから植え付けるという方法もあります。
その場合は、球根が乾燥しないよう、軽く湿らせたおがくずやピートモスで包み、
ビニールに入れた状態で、冷暗所に保管しておきます。
保存時は、球根が乾燥しないよう、湿らせたおがくずやピートモスで包みます
■遅植えする時の注意点
・寒さ対策
適期よりも遅く植え付ける場合、たいていは厳寒期に入っています。
ユリは耐寒性も強いですが、植え付けたばかりの頃は、
まだ環境に馴染めず、新しい根も出ていないため、
適期に植え付けたものよりも、耐寒性が劣ります。
霜に当たると、土の中にいても球根が傷むことがあるので、
簡単な防寒をしておいてあげましょう。
地植えにしている場合は、植え付けた場所の植えから、
厚めに堆肥や腐葉土、もみ殻や刻んだワラをかぶせておきます。
鉢やプランターで育てている場合も、土の表面にワラなどでマルチをします。
さらに、容器栽培の場合は、地面から冷えが上がってくることがあるので、
鉢やプランターの下に、ゴム板などを敷いて冷えを防ぐようにします。
・売れ残り品
植え付けの適期が過ぎると、球根を販売している店では、値引きが始まります。
値引きされていると、お得な気がしてついつい手が出ますが、
ここで注意することがあります。
それは、必ず良い状態の球根を選ぶことです。
もし状態の悪い球根しかないのであれば、
値引きされていたとしても、発芽しない可能性があるでしょう。
適期内であっても、傷んだ球根と健全な球根では、発芽率や開花率が異なります。
適期よりも遅く植え付けるのであれば、球根の良し悪しで、さらに発芽率に影響します。
ユリ パッション 芽出し苗 C)日本花卉ガーデンセンター
■芽出し苗
2月を過ぎると、店に「芽出し苗」が並び始めます。
芽出し苗は、3号くらいのビニールポットに球根が植えられていて、
すでに芽が少しだけ地上に出てきている苗のことです。
芽がすでに出ているので、発芽の確認ができています。
いつ芽が出るのかとやきもきすることがありませんね。
すでに球根を買っている場合は話が別ですが、
球根を買いそびれている場合は、春に芽出し苗を植え付けた方が確実です。
■参考
・ササユリ 販売
・カサブランカの育て方