カサブランカ 室内で育てられる?
カサブランカ、切り花1本が700円くらい、1球700~1500円くらいです。
カサブランカは、ユリの中でもとても人気の高い品種です。
大きく真っ白な花は、とても豪華で迫力があり、
切り花としても鉢花としても見栄えがします。
しかも甘く芳しい香りが漂うので、香りも楽しむことができます。
そんなカサブランカを、一度は育ててみたいと思う方も多いです。
カサブランカの生長を目の前で観察したい、
できれば室内で花を楽しみたいということもあるでしょう。
カサブランカを室内で育てることはできるのでしょうか。
[カサブランカ 室内で育てられる?]
■カサブランカが好む環境
カサブランカを育てるのであれば、
まずはカサブランカが育ちやすい環境を覚えておきましょう。
カサブランカは、日当たりが良い場所よりも、
午前中のみ日光があたるような、半日陰の場所を好みます。
というのも、カサブランカは土が乾燥したり、地温が上がるのが苦手なのです。
土が乾燥して水切れを頻発したり、夏場に地温が上がりすぎると、
球根や根が傷んでうまく育ちません。
特に夏の西日は日差しが強く、鉢土の温度を上げる原因にもなります。
半日陰で管理することで、日照不足にはならず、
夏場も涼しく鉢土が上がりにくい環境を作ることができます。
■室内での管理法
結論からいうと、カサブランカを年間を通して室内で管理するのはとても難しいです。
カサブランカの育て方 をご覧いただくとわかるかと思いますが、
カサブランカは、とても繊細で、屋内で同じ生育環境を作るのは、難題です。
生育期間中に、カサブランカの好む半日陰の環境を作ることができても、
日照不足によって株が充実せず、翌年から花を咲かせなくなる可能性が高いのです。
その理由はいくつかあります。
1.光量
室内でも日当たりの良い場所なら大丈夫そうに思えますが、
戸外と室内では、屋根があるかないかだけでも、明るさが全く違ってきます。
戸外で管理する時と同じように、午前中に光がさす窓辺に置いていても、
戸外ほどの光量がないため、日照不足になってしまいます。
2.気温
カサブランカは夏の暑さが少し苦手です。
特に鉢土の温度が上がるのを嫌うため、室内なら涼しくて良さそうに思えます。
確かに夏場は、戸外よりも涼しいので良いかもしれませんが、問題は冬です。
カサブランカは、冬の寒さに当たることで、美しい花を咲かせます。
そのため、冬の間はできるだけ戸外で管理した方が、寒さに当たることができます。
とても品の良い香りも魅力です
■開花中
室内に入れておくよりも、戸外の方がカサブランカの管理には適しています。
けれど、どうしても室内で鉢花としてカサブランカを楽しみたい、
という希望があると思います。
その場合は、開花中のみ室内に置くことで、
日照不足、風通しの問題などを回避することができます。
カサブランカの蕾が膨らんできたら、鉢ごと室内に取り込みましょう。
たくさんの蕾をつけたカサブランカでも、何か月も咲き続けることはありません。
7~10日くらい、開花中のみ室内に入れて花を楽しんだら、
後はまた戸外に出して管理するようにします。
室内に置いている間も、昼間は日当たりの良い窓辺に置くことで、
健全な状態を維持することができます。
また、こまめに換気することで、室内にこもりがちな空気を入れ替え、
カサブランカが病害虫に侵されるのを防ぐことができるのでお勧めです。
花が咲き終わったら、1輪ずつ茎から折り取ります。
花ガラを残しておくと、種をつけようとするため、余計な体力を使ってしまいます。
すべての花が終わったら、戸外に出してあげましょう。
■参考
・カサブランカの育て方
・カサブランカ 鉢植えの植え付け 画像
・カサブランカ 花を咲かせるには?
・カサブランカ 花が終わったら
・テッポウユリの育て方
・テッポウユリの育て方
・テッポウユリ 地植えの植え付け 画像