土の再生方法

2015年11月30日園芸の基本,

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鉢やプランターの土、再生利用してますか?

 

鉢やプランターの土を再利用したら、
連作障害など問題は起こるのでしょうか。

また、効果的で簡単な土の再生方法をご紹介します。

 

[鉢・プランター 土の再生方法]

 

■連作障害とは

一度、植物を育てた土は、
必要な栄養成分が少なくなっています。

また、細菌やウイルスなどの菌が、
土壌に堆積している可能性があります。
もしかすると、害虫が卵を産んでいるかもしれません。

ユリなどの植物を毎年同じ土で育てていると、
このような連作による障害が起こる可能性が高くなります。

ユリ科のユリ、ネギ、ラッキョウ、タマネギなどは、
連作しても障害が起きにくい植物とされています。
しかし、土に栄養分や酸素が少ないと元気に育つことは難しいです。

しかし、都会では土の処分が難しく、できれば再利用したいですね。
一度使った土は、適切に処理することで翌年も使うことができます。

 

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天日で乾かしてからふるいにかけます

 

■鉢・プランター 土の再生方法

1.ふるいにかける
一度使った土はまず、ふるいにかけます。
園芸用のふるいがホームセンターなどで購入することができます。

園芸用ののふるいの網は、目の粗いもの・中くらいのもの・
細かいものの3種類がセットになっています。

まず目の粗いふるいを使い、不要になった根やごみを取り除きます。
土は使っていると細かく砕けた粉塵が混じるようになります。

粉塵になった土は排水性を悪くし、根腐れの原因になるので取り除きます。
中目と細目の網を重ねてふるいにかけます。

この時に落ちる土が粉塵なのですて、網に残った土を再利用します。
*自分は粗め1回で再利用していますが問題ないです。

2.土の消毒をする
丁寧に土をふるいにかけても、
小さな虫の卵や病原菌は取り除くことができません。

そこで、太陽の熱や気温を使って消毒を行います。

・冬季の消毒方法
冬の寒さを利用した消毒方法です。
霜が降りるほど寒い日に、土を広げて水をかけ、放置します。

2週間に一度、上下を混ぜて入れ替えます。
冬の寒さで虫やウイルスが死滅します。

上下を切り返すことで死滅した病害虫が風化し、
土の質も柔らかくなります。

 

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・夏季の消毒方法
太陽の熱を利用した消毒方法です。
水で湿らせた土を黒いビニール袋に入れます。

直射日光のあたるアスファルトや、
コンクリートの上に平らにして放置します。

2週間に一度、袋をひっくり返します。
太陽の熱で、土を蒸し焼きにし、中の病害虫を殺します。

3.再生した土の使用方法
再生した土を全くそのまま使うこと栄養不足となりますので、
必要な栄養素を補ってあげる必要があります。

再生した土に3~5割新しい赤玉土や腐葉土、
完熟堆肥を混ぜて使用しましょう。
*「用土の再生材」も便利です。用土は一回消毒したほうが効果的です。

4.鉢・プランターの土の再生での注意点
病気が原因で株が枯れてしまった時は、
土を再生して使うのは控えたほうがよいでしょう。

消毒を行ったとしても完全に病原菌が死滅しているとは限りません。
プランターの土は、自治体のルールに沿って処分しましょう。

最近は、古い土を引き取ってくれるホームセンターもあるようです。
公園や山林、川に捨てるのは、不法投棄になるのでやめましょう。

■参考
・カサブランカの育て方
・テッポウユリの育て方
・テッポウユリ 地植えの植え付け 画像

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