ユリ栽培 5月|生育旺盛で開花に重要な時期です

ユリ栽培 12か月, ユリ栽培

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今年も元気に咲いてくれそうなテッポウユリ

 

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こんなにボリュームが出て、毎年元気に咲いてくれます

 

ユリたちは、5月には、さらに旺盛に生長し茎を伸ばし、
葉を次々に広げ、花芽も形成され始めます。

開花時期が早いオトメユリやヒメサユリなどの品種や、
促成栽培した株は、5月下旬には花を咲かせるものもあります。

 

土中では、見えないものの上根がさらに伸びています。
主に上根が大切な養分や水を吸収し、

地上部の活発な生長を支えているので、
上根をしっかり伸長させるのが、ユリ栽培のコツです。

 

■庭植え ユリの育て方 5月

 
5月は、生育の遅いオリエンタル・ハイブリッド種でも
花芽が、もう、できてきます!

土の中では、上根が伸長し、球根内部のりん片が増加、
肥大化したり、木子も形成されたりと、
ユリの生育や開花、繁殖に大きな影響を与える時期です。

こまめに目を配り、丈夫な株に育つよう、
手入れをしっかり行いましょう。

 

・水やり
とくには、必要ないですが、乾燥し過ぎのときには、
じゅうぶんに与えるようにします。

 

・肥料
3月か4月に追肥を施している場合、
追肥はしなくてだいじょうぶです。

今年に入ってまだ追肥を施していない場合は、
緩効性肥料を、1株あたり10gくらい株の、
周囲20cm四方にばらまき、上根の生長を促します。

 

Casa Blanca (2)
2シーズン目はちょっと気難しいカサブランカ

 

・病虫害
花芽を形成するこの時期に害虫の被害にあうと、
開花に致命的な影響が及びます。
アブラムシにはとくに注意します。

 

アブラムシは芽の先端などにつきやすいため、
毎日チェックして、早めに防除しましょう。

浸透性の粒状殺虫剤を、葉が展開する前に
土の表面にまいて、中耕しておくと効果的です。

 

ヨトウムシやナメクジなどの害虫にも注意します。

病気の予防には、風通しよく管理します。

春の長雨の時期には葉枯れ病が発生しやすいため、
殺菌剤を2~3回散布しておくと安心です。

 

病気ではなく、生理障害の一種ですが、
強い日差しにあたると「葉焼け症」になることがあります。

葉焼け症になると、葉が白く枯れてしまい、
水やりをしても復活しません。

 

上根の発達が不十分なときに強い日ざしで
葉からの蒸散が盛んになり、水分の補給が間に合わず、
葉が枯れてしまうと考えられています。

そのため、日差しが強いときは日よけをしたりして対処
するとともに、しっかり追肥を施して、 

上根の生育を促進させることが大切です。

 

・雑草取り
野生のユリは草原などに生育していて、
雑草のある環境には慣れています。

また、株もとに雑草はが生えていると、
乾き過ぎを防ぎ、地面の温度の上がり過ぎを防ぐ効果もあります。

 

しかし、庭で栽培している場合、雑草が茂っていると
見栄えが良くなく栄養分も取られるので、
雑草を早めに取り除き、そのかわりに、
わら、腐葉土、バークチップなどでマルチングをするとよいでしょう。

あまり繁茂しない、カバープランツを植えてもきれいです。

 

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もう花芽ができています(オニユリ)

 

■鉢・プランター植え ユリの育て方 5月

 

・水やり
鉢の表土が白っぽく乾燥したら、
じゅうぶん水やりします。

水を与えすぎると軟弱に育つため、
必ず表土が白く乾くのを確認してから、
水やりをしましょう。

 

・肥料
2~3週間に1回、液肥を水やり代わりに与えます。
液肥は、8月中頃まで施します。

 

・置き場所と暑さ対策
アジアティック・ハイブリッドは、
日当たりを好みますが、

この時期になると日差しも強くなり、
庭やベランダのコンクリートに、鉢やプランターを載せていると、
用土内の温度が上昇しすぎます。

 

直置きは避け、レンガやすのこなど台の上に載せ、
鉢内の温度が上がらないように工夫します。 

オリエンタル・ハイブリッド系は、
明るめの半日陰で、できるだけ風通しの良い場所を選んであげてください。

 

・病害虫
庭植えと同じようにします。

春の長雨の時期に発生しやすい葉枯れ病対策としては、
雨が続くようなときは雨を避けられて、
同時に風通しが効くところに移動します。

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