ユリ 育て方

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カノコユリの育て方

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野趣がありながら愛らしいユリです

 

カノコユリ(鹿の子百合、学名:Lilium speciosum)は、
日本や中国、台湾に自生する野生種です。

土用百合、七夕百合とも呼ばれ親しまれています。

野生種は栽培しやすいよう改良されているわけではなく、
純粋な園芸種と比較して育てにくいものが多いのですが、
カノコユリは比較的育てやすい品種です。

■栽培ポイント

1.半日陰で育て、夏の西日は避けます
2.球根の約2倍の深さに植え付けます
3.アブラムシと葉枯病が発生しやすいです 

 

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球根はおがくずに包まれて販売されています

 

■カノコユリの育て方

様々な変種や園芸種のあるカノコユリですが、基本的な作業は一緒です。

・栽培環境
半日陰で、水はけの良い土壌で育てます。

・植え付けと元肥
球根やビニールポットに植え付けられて、
販売されています。

球根を掘り上げた場合は、500倍に薄めたオーソサイド液などに
約30分間浸し殺菌します。

殺菌した球根は、乾かないうちに植え付けます。
球根からは下根が出ていますが、切り取らず、
そのまま植え付けます。

植え付け場所は、あらかじめ1㎡あたり1握り程度の苦土石灰をまいて、
酸度を調整しておきます。

その後、元肥として1㎡あたりバケツ1杯の腐葉土と、
100gの緩効性化成肥料をまき、よく耕します。

球根の約2倍の深さに植え付けたら、たっぷりと水やりをします。

 

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鉢植えでも、立派に育ちます

 

◎鉢植えの場合
鉢は、大きめで深い鉢を準備します。
1球植えでも5号以上の大きの鉢を選びます。

鉢植えの場合、大きな球根を植え付けると輪数が多くなります。
小さめの球根を選び、1株1輪にすると楚々とした風情を楽しめます。

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素焼き鉢も似合います

 

また、カノコユリは野生種のため、プラスチック鉢よりは、
素焼きや、石鉢などに植え付けると、雰囲気もよく通気も保てます。

鉢底網を敷き、球根を配置したときに、球根の上に球根の高さの
約2倍の用土が入る高さまでゴロ土(日向土大粒)を入れて調整します。

球根から下根が生えている場合は、根をていねいに広げて配置します。
このとき、芽を出したい方向と位置を決めて配置すると、
イメージに近い姿になり趣も楽しめます。

球根を配置したら、用土を鉢縁から3~4cm下まで入れます。

用土は、赤玉土(中)3:赤玉土(小)3:腐葉土4の割合で、
緩効性化成肥料を用土1Lあたり3~5gくらい加えて、
よく混ぜて準備しておきます。

植え付けたら、たっぷり水を与えます。

・水やり
庭植えの場合は、長期間乾燥が続かない限り、
基本的に水やりは必要ありません。

鉢植えでは、土の表面が乾いたら、たっぷり水やりをします。
冬期間でも、球根が乾かない程度に水やりをします。

・追肥
春になり、芽が出たら、緩効性化成肥料を1株あたり10g程度、
株の周囲にばらまきます。
花後もお礼肥として、同様に施します。

鉢植えの場合は、8月の終わりごろから、液体肥料を2週間に1度、
水やりがわりに施します。

・植え替え
カノコユリの植え替えは、10月が適期です。

茎葉が枯れてから、球根を掘り上げます。
ユリの球根は乾燥に弱いため、掘り上げたらすぐに植え替え、
球根を長時間放置して乾燥させたり、日に当てないようにします。

古い茎は捻りながら引っ張ると取れます。
茎を取ったら、球根についている古い用土をきれいに洗い流します。

分球する場合は、手で分けましょう。

上根は茎と共に除きますが、下根は付けたままで植え付けます。
植え付け直後の球根は、養分や水分をまず下根で吸収するため、
健康な下根がついていることが、とても大切なことなんです。

殺菌以下の作業は、植え付けと同様に行います。

 

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園芸種の白もきれいです

 

◎促成栽培
カノコユリは開花時期が8月上旬と、
一般的なユリと比べて遅いのですが、
促成栽培をする事により、
開花時期を6月頃にする事ができます。

促成栽培では、10月以降に掘り上げた球根を、
5℃で8週間程度低温処理してから植え付けます。

促成栽培の利点としては、本来の開花時期よりも、
気温の低い時期に花を咲かせたほうが、
花の大きさが大きくなり、花色もよくなることです。

■植え付け後の管理

ユリに限らず植物一般に言えることですが、
茎は光の強い方向へ湾曲していくので、
鉢植えの場合は、鉢の置き場や光の当たり具合を加減すると、

例えば、鉢植えなら、鉢を数日おきに回したりします。
すると、ある程度草姿を調整することができます。

まっすぐな草姿も凛とした美しさがありますが、
あえて湾曲させて雰囲気を出したりと、野趣が出て楽しいですね。

カノコユリは芽が出てから5月頃までは
半日陰くらいで日光に当てたいところです。

開花が遅く、花の咲く時期には既に気温が高くなっているため、
梅雨明け以降は西日が当たらないよう、
スダレなどで遮光すると良いでしょう。

 

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花後は子房の下で手で折り取ります

 

■花後の管理

花が咲き終わった後の花がらは、子房の下から手で折り取ります。
花がらを摘むことにより、種子が結実して養分が取られるのを防ぎます。
また、病気を防ぐ効果もあります。

しかし、鉢植えの場合に、
球根を大きくして花数を増やしたくないときは、
あえて花がらを摘まずタネをつけても良いですね。

 

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